パーソナルブランディングの手順③最強の信頼獲得は貢献
ステップ3「貢献」
前回のステップ2では強みの発信についてご紹介しました。ステップ3ではさらにそれをより深く、よりあなたの専門分野に特化した形で、継続的な情報提供をしていくことになります。
ここでいう貢献とは、「顧客や関係者に対して惜しみなく情報提供する」「問い合わせをしてきてくれた人に対して収入になるかどうかは置いておき、誠意を持った対応をする」ということを指します。ブログを解説して詳しい事例紹介をするもよし、最近流行っているチャットツールでコミュニケーションを行うのもいいでしょう。
パーソナルブランド構築のために、「この人は本物だ」と思ってもらえるまで、あなたの方から提供し続ける姿勢が非常に重要です。
「貢献」は「信頼」を生む最強の手段
しかし、「その道のプロフェッショナルとして仕事をしているのに、なぜ顧客になるかどうかわからない相手に無料で何かをしてあげなければならないのか?」と抵抗を感じる方もいらっしゃるかもしれません。ビジネスにおいて何かをしてあげるということは、必ず報酬が発生するものです。それを無料で行うということは、ビジネスの慣習を崩すことになるのでやすやすと認められない、と考えるのはきわめて当たり前のことだと思います。
ただ、事実として、すべての業界を取り巻く環境はここ数十年で大きな変貌を遂げました。何か分からないことがあればインターネットで調べれば大抵のことはわかるようになり、単純に情報を知っているだけではほとんど価値がなくなりました。代わりに、その情報を使っていかに問題を解決するのかという方が重要視されてきています。そのような時代には、あなたが持っている情報を出し惜しみしてもほとんど意味がありません。
さらに、「貢献」を行うことにより相手の「信頼」を獲得することが可能になります。相手があなたにビジネスをお願いするという行動に移す最大の要因は「あなたへの信頼感」であり、ステップ2止まりでは信頼感の構築が完成されていません。「○○については、あなたにお願いしたい!」と思ってもらうためには、信頼感は不可欠です。そして、「この人はお金目当てなのではなく、自分のことを思って力になってくれて、その上での対価を求める人なんだ。人として信頼できる」という印象はかなり強力に作用します。
あなたの「覚悟」に向き合うことでもある
個人事業主にとっては、この決断は勇気を要するものでしょう。限られた時間、限られた予算の中で、直接お金にならないことに時間と労力を割くことは一見無駄に思えるかもしれません。でも、これはあなたの根本的な想いに向き合う作業でもあります。第2回でご紹介した「覚悟」を思い出してみましょう。仕事に対する理念、顧客と向き合う意志について確認しました。その想いを信じてまっすぐ行動に繋げるということでもあります。
では、もし「お金」ありきという姿勢を続けた場合はどうなるでしょうか?そこで得られるご縁はあくまでお金で繋がっているだけの関係性です。顧客はあなたからサービス・商品を「買わされた」と思うだけで、あなたへの信頼も思い入れも特別なものにはなりません。他人に勧めようとも思わないでしょう。永続する仕事の獲得には程遠いものになってしまうのです。
今回のワーク
●もう一度あなたの「覚悟」をおさらいしてみましょう。
●あなたの顧客にできる「貢献」はどんなものがあるか考えてみましょう。
この記事の提供者
Busico.パートナー
株式会社ファーストブランド(https://www.firstbrand.co.jp/)
代表取締役社長 河本扶美子様
提供サービス:まちの専門家を探せるWEBガイド マイベストプロ(https://mbp-japan.com/)