パーソナルブランディングはファンづくり
従来のやり方では通用しなくなった現実
経営者の皆さんは、顧客を獲得していくことに不安を感じることはありますか?今までの顧客が価格に厳しくなって利益が出にくくなったり、今までのように簡単には新規顧客が取れなくなってきている…そう感じていませんか?
実は、もう従来のやり方ではなく、「新しい考え方」「新しい戦略」を積極的に取り入れて顧客の維持・獲得をしていかなければならない時代を私たちは生きています。たとえば、人脈や紹介がメインであまり営業・マーケティング戦略が必要なかった業種であっても、広告や値引きをすれば顧客獲得できていた方々も、「永続的に顧客を獲得する方法」に目を向ける必要性が出てきているのです。
それはなぜか?
顧客獲得に苦戦するのは「あなたでなければならない理由」がないから、というのがシンプルな理由です。その根本原因を放置したまま、言ってしまえばカンフル剤としていろんな施策を手広く展開したとしても、事業があなたの強みからどんどんかけ離れ、ますます必要以上の労力を顧客獲得に割き続けなければならず、やがて効果が薄れていき、最終的には仕事量が減っていってしまいます。インターネットの爆発的な普及を受けて人々がより多くの選択肢を持ったため、近年この傾向がより顕著になってきています。代表的な施策は広告宣伝や値引き、得意分野でない事業への拡大ですが、これだけを続けていると、「やればやるほど顧客や仕事が減って行く悪循環」に陥ることになります。
逆にいうと、「あなたでなければできない仕事」を世の中にしっかりと知ってもらうことができれば、顧客は永続的にあなたの元にやってきます。それこそが「永続的に顧客を獲得する方法」です。私たちはそのための強みの定義と発信のことを「パーソナルブランドの構築」と呼んでいます。
パーソナルブランドとは?
「○○と言えば、○○さんに頼みたい!」と顧客の側から行動を起こしてくれる…これが適切なパーソナルブランドが存在している状態です。顧客はあなたの強みを理解しており、そこに価値を感じています。周囲の人にも勧めやすいと言えるでしょう。さらに良いことに、強みが活かせる仕事の場合、あなたにとっても「やりやすい仕事」「苦痛なくできる仕事」である場合が多いのです。本来やりたい仕事に専念するだけで、顧客から必要とされる人になれるのが、パーソナルブランドを構築するメリットです。
一方、パーソナルブランドが構築できていないと、顧客は「○○で困っているけれど、誰に頼んでも別に一緒」というあいまいなイメージしか持っておらず、まず頼まれる確度が低くなります。そしてあなた自身も強みを活かしきれないので、依頼されても質の高い仕事には至らず、相手の不満に繋がり、値引き交渉が入るなど不利な状況に陥ることもあります。特に強みがない仕事を受け続けることで、自分の価値を下げ、将来的には顧客も離れていってしまう状態といえます。
さらにグローバル経済においては、より単価の安いところに仕事が流れ出す傾向が激しくなっています。「パーソナルブランド」がない状態で仕事をしていると、安く買いたたかれるか、世界中のライバルに取って代わられる時代になっているということです。
特別な人だけのものではない
ここまでのお話で、パーソナルブランドを構築すること、あなたの強みを顧客に知ってもらうことが重要であることはわかっていただけたと思います。しかし、こんな声が聞こえてきそうです。
「パーソナルブランドなんて、特別な才能がある人にしか構築できないんでしょ」
「自分のやりたい仕事だけなんて、そんなうまい話があるわけがない」
もちろん、スキルも実績もない最初のうちから自分の望む仕事だけに集中できないのは事実です。でも、パーソナルブランドは特殊な才能が必要なものではありません。たとえばあなた自身、いつもお願いしているパートナー企業に仕事を依頼するとき、お気に入りのお店でランチする時、相手の「才能」だけで選んでいますか?最低限のスキルは必要ですが、おそらくは「この人とはウマが合う」「この人の価値観は自分とよく似ている」「この人と仕事しやすい」といった感覚的な理由がかなり影響を与えているはずです。人間はどれだけ理論的に考えていても、「こころ」で動く生き物だからです。
そして、パーソナルブランドで訴えかけていくべきは、あなたの人柄、考え方や哲学、価値観、あなたが提供したいと考えている理想のサービスや夢です。
この記事の提供者
Busico.パートナー
株式会社ファーストブランド(https://www.firstbrand.co.jp/)
代表取締役社長 河本扶美子様
提供サービス:まちの専門家を探せるWEBガイド マイベストプロ(https://mbp-japan.com/)