Busico.会員様インタビュー第1弾は、『食事を愉しむこと』に重点をおいたオーダーメイドの旅を提案する『株式会社Table ä Cloth』代表の岡田奈穂子さん(Busico.シェアオフィス会員)
旅と食べることが大好きで、旅のプランは自らの経験を活かしたものも多いそう。
法人化への後押しとなったLED関西女性起業家応援プロジェクト(※)への出場経験がきっかけで、Busico.シェアオフィスをご利用いただくようになりました。当社もさくらインターネットグループの総合力を活かし、岡田さんの事業がますますご発展するよう尽力させていただきます!
※LED関西女性起業家応援プロジェクト:近畿経済産業局が関西で事業所を持つ成長志向のある女性起業家を対象に、次世代の育成に熱心な起業家を中心としたアドバイザーや、民間企業、支援機関、キャピタリストなどの強力なサポートのもと、女性の「想い」や「夢」の実現をバックアップするプロジェクト。
詳しくは、HPをご覧ください。
↑Busico.梅田オフィスで開催していただいたワインセミナー イタリア編ポスター
↑Busico.梅田オフィスで開催していただいたワインセミナー フランス編ポスター
Busico.:「トラベルデザイナー」というお仕事はどういうお仕事ですか?
岡田奈穂子さん:通常であれば「プランナー」といいますが、私はお客さまと一緒に旅のスケジュールをイチからデザインしていくので「デザイナー」と表現しています。
Busico.:ということは「トラベルデザイナー」というジャンルは世の中に無くて、岡田さん自身が作られたということになりますね?
岡田奈穂子さん:そうですね(照)作っちゃいました。
Busico.:「デザイン」だから「答えがない」ですよね。
真っ白のキャンバスに向かって、お客さまに筆を持ってもらって、岡田さんは、ここに赤色を加えたらいい感じになりますよ!ってアドバイスをしながら、お客さまが思い描く理想を形にするアシストをされる・・・そんな印象を抱きました。
岡田奈穂子さん:そうですね。本当にそうです。旅を作るのは私ではなく、お客さま。私は旅のお手伝いをしているにすぎません。ただ、旅先では不安なく楽しんでもらえるように、いつもお客さまと出発前、最後にお会いする時に分厚い「旅のしおり」をお渡ししています。
一般的な旅行会社だと、5ページぐらいなんですが、当社のは本ぐらいの厚みと重みがあります。
岡田奈穂子さん:まぁ、これはとってもおせっかいなんです(★0★)
Busico.:と、いいますと?
岡田奈穂子さん:これさえあれば・・・、空港からの行き方、おすすめのレストランにホテルから行く方法、そのレストランの最新のメニューと日本語訳まで盛り込んでいます!
Busico.:えええええええええ!!!!!!そ、そこまで調べて手元資料として準備されるんですか!?岡田さんが??!
岡田奈穂子さん:はい。全部です。もしかして、こんな情報がないことが原因で、ハネムーナーのお客さまが旅先で困ったり、けんかになったりするんじゃないか?って想像していると、どんどん増えちゃって・・・
Busico.:「超おせっかい」がウリ。そこまで!?聞いたことないです!おそらく普通は、現地に行ってから気づいたり、困ったりするんですよね。
岡田奈穂子さん:そうそう。きっとお困りになるだろうな~と思うような、迷いそうなポイントについては、細かくサポート情報を記載しております。
現地で調べる時間ももったいないし、貴重な旅の時間をめいいっぱいお楽しみいただきたいと考えています。
また、袋やデザインもオリジナルで作ってもらっていて、1ページずつ、日付ごとにチケットなどを入れられる袋を付けています。
Busico.:へ~~~!1ページごとにオリジナルの袋を。
岡田奈穂子さん:そうなんです。渡して終わりじゃなく、その旅のしおりすら、将来に残る、大切な旅の思い出いなったらな~という思いで作りました・・。
Busico.:いいですね~。ペーパーレス時代でも、あえてアナログにしていると、見たくなるし、残したくなりますね。実感としてものになって残るのってすごくいいですね。
岡田奈穂子さん:そうですね。旅先でのチケットなどを入れて、記念に残していただいている方が多くて。とても嬉しいです。
Busico.:やっぱりハネムーナーさんが多いんですか?
岡田奈穂子さん:そうですね。今のお客さまの約半数はハネムーナーさんで、最近は子育てが終わった世代の「女子旅」もよくアテンドさせていただいております。
Busico.:それはどんなタイプの旅なんでしょうか?
岡田奈穂子さん:子育てが落ち着かれて、昔なじみの友人と、10人でヨーロッパ行きたい!とか。昔みんなで貯めていた「いつか旅に行こうね貯金」を使って5人でプーケットに行きたいなど。すごくわいわい楽しそうにご依頼くださるんです!
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Busico.:このお仕事を始められたきかっけというのは、確か以前お勤めだった会社でヨーロッパをメインにした雑貨のバイヤーをされていて、ご自身でも現地に一人旅をされていたのを知っているご友人から「どこがいいの?」とおすすめを教えてほしいといったような話が多くあったことだとお伺いしておりましたが、もう少し詳しくお話いただいてもよろしいでしょうか?
岡田奈穂子さん:当時ツアーが主流だった時代に、私があまりに自由にあちこち行くものですから、「私もそんな旅行がしてみたい」と、友人から声をかけられる事が多かったんです。
Busico.:そのために旅行業に転身されたんですよね。
岡田奈穂子さん:いいえ、その当時は本当にただの趣味で、友人のプランニングを手伝っていただけで、飛行機をとって、ホテルを予約して、レストランを探してあげて・・・、せっかくだから~と行程表も手作りして渡していました。もちろん今よりクオリティーはぐっと低かったのですが。
みんなが喜んでくれることが、ただただ嬉しかったんです。
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Busico.:それで、いろんなご友人の旅を手伝っているうちに、旅行を本業に、そしてゆくゆくは独立をと考えるようになったのですか?
岡田奈穂子さん:まぁ、正直独立は当初考えていませんでしたが、その・・・、やっぱり・・・、怖くなってきたんですよね。
友人にいろいろ手配してあげているけど、何の専門知識もないことに不安を覚えました。
たとえば、人生でたった1回しかない新婚旅行をこんな素人仕事でしちゃって、本当に楽しんで帰って来てもらえるんだろうか??現地で苦労しないだろうか??なんて。そう思うとずっと怖かったんです。
それで、本当に自分がやりたい、もしくはやっていきたいんだったら、きちんと、お客さまに迷惑をかけないように、学ばなきゃいけない。じゃあそれができる旅行会社に入ろう!ということで、オーダーメイドで旅行のプランニングをしている会社に転職しました。
ですので、当時は独立なんでまったく考えていませんでした。でも、はいってみると、自分がやりたいことが「ピンポイント」でしかなかったんです。
自分の好きなヨーロッパの魅力を紹介したい!とか、ハネムーナーさんの役に立ちたい!とか。
Busico.:また「食に特化した旅」ですよね。
岡田奈穂子さん:そう。どうしても自分がやりたいことがすごくフォーカスされていて。それで、自分の得意な分野に特化した手作りの旅を提供するために独立を決意しました。
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Busico.:では、最後に、今後のビジョンを教えてください。
岡田奈穂子さん:”おいしい旅”というコンセプトで旅を提供していますが、贅沢なものを食べてもらいたいわけじゃなくて、「ローカルな食文化を体験してほしい」っていう思いが根本にあります。
足を運ばないと出会えないものや風景。そういったものを経験してもらえたらと。
Busico.:なるほど。
岡田奈穂子さん:だから、同じレストランでも、ガイドブックには載っていないような、ローカルなところとか、お宿だったら、たとえば手作りのジャムで朝食を出してくれるお宿だったりを紹介したいなと思っています。
でも、考えたらそういう宿って日本にもたくさんあるんですよね。農家民宿とか、漁師さんの民宿とか。
養鶏場がお宿をしていて、朝一番にコケコッコーって鶏が生んだ卵の卵かけごはんが食べられるところもあったり。絶品ですよ!
これがヨーロッパだったら、そういうお宿って、フランスでは「シャンブルドット」イタリアでは「アグリツーリズモ」っといったように文化としてあるので、検索をしたらだだだっと出てきます。
でも日本はまだそういうお宿が文化として確立していないから、検索でも出てこない。とっても残念ですよね。
Busico.:だからそういう部分を岡田さんがしっかり紹介していって、検索できるサイトを作りたい!ということなんですね。
岡田奈穂子さん:はい。なぜなら私自身がそういうお宿にもっと出会いたいし、泊まりたいんですよね。そういうお宿が京都や大阪など身近にあることを知ったら、海外の人にはもちろん、関西に住む子連れのファミリーの方々も、気軽に1泊してみようか~ってなるんじゃないかなと思うんです。
「日本の食文化の体験ができる宿」
Busico.:食文化の体験ができる宿。
岡田奈穂子さん:そうそう。日本にはやっぱり四季があるし、大阪・京都・奈良・兵庫・・・旬も食べられるものも違うので。
食文化っていう面ではすごい豊かなので、各地の食文化を体験できる宿を幅広くご紹介したいなと思っています。
Busico.:どんな人がターゲット層になりますか?
岡田奈穂子さん:子育て中のファミリーの方や、長期で日本にいらっしゃるヨーロッパからの旅行客の方を想定しています。
実は、今の私のお客さまって、お子様のいらっしゃらないタイミングの方が多くて。
やっぱり、おいしいものにたくさんのお金をかけられない時期ってありますよね。
Busico.:そうなりますよね。でも、子育て世代だっておいしいもの食べたい!ヨーロッパめっちゃ行きたいのに。
岡田奈穂子さん:そうなんです。子供が生まれたからっておいしいものが食べたくなくなるわけじゃないし、旅に出たくなくなるわけじゃない。でも、我慢しなきゃいけない部分もきっと増えてくるんですよね。
でも、もしそういう体験できるお宿が隣の県にあったら・・・?
Busico.:いきたーーーーい!
岡田奈穂子さん:ちょっと非日常で、いつもとは違う美味しいものが食べられる。子供だって一緒に行ける。食の体験ができる。
そう考えると、そういう世代の人たちにも無理なく「おいしい旅」をご体験いただけるんじゃないかなって。
Busico.:そういうのに特化した検索サイトってないですよね。
岡田奈穂子さん:そうですね。そんな無理のない非日常をご提案できたらと思います。
Busico.:このビジョンは明快ですね!
岡田奈穂子さん:そうですね。2019年4月にWEBサイトオープン予定です!
Busico.:最後にBusico.の印象と、こんなひととコラボしたい!というのをお聞かせ下さい。
岡田奈穂子さん:Busico.は「アットホーム!」Busico.さんあげてすごい応援してくれている!っていうのがあります。
「困ったら行けばいい」という感じに思っていて、「行く場所」っていうより「戻る場所」っていうイメージです。
同じコワーキングスペースっていっても、ここまで一人ひとりの仕事のことを把握してくださっているところって
少ないんじゃないかな?って。
会員登録はしてみたけど、スタッフの人が一人ひとりのことをよく知っているっているのは規模が大きくなればなるほど難しいと思うし、規模が小さくてもそういう方針じゃなければ理解って深くないと思うんです。
Busico.さんは「今何をしているか」「これから何をしていきたいのか」「何が得意か」「何が不得意か」「何に悩んでいるのか」なんかをスタッフの皆さんが知ってくださっていて、それに対して、「これがあるよ」「こういうのどう?」って最適なサービスだったり、人だったりをほとんどの場合を無償でご提供してくださっている。
おせっかいじゃなくて、困ったときに助けてくださっているイメージです。深く・よく知った上でうわべではないご提案をしてくださるのがすごくありがたいんです。
Busico.:ありがたいです~~~。そう言っていただけたら運営者冥利に尽きます!では、コラボしたい人やお仕事はどうでしょうか?
岡田奈穂子さん:地元でこだわりのお宿を立ち上げたっていう方がいらっしゃればぜひご紹介頂きたいです。
また、フリーのウエディングプランナーさんやウエディング関係の方などもこれからどんどん関わっていきたい。私の旅の作り方って、結婚式のプランニングとすごく似ていとよく言われるんですよ。打合せの回数も多いですし、イチからオリジナルで作っていくからでしょうか。
例えば、結婚式のテーマに合わせて旅もデザインしてほしい、なんて
そういったご要望を叶えるのは得意中の得意ですから☆彡
Busico.:さすがっ!それはいいですね~。本日はインタビューにお応えいただき誠にありがとうございました!
皆様も岡田さんとのコラボや旅のご依頼どしどししてください!
「世界でたった一つの おいしいオーダーメイド旅」なら株式会社 Table a Cloth代表取締役/トラベルデザイナー岡田 奈穂子様。
よろしくお願いいたします!
会社についてリンク
http://tableacloth.com/top
個人ブログ紹介 リンク
http://buonovoyage.hatenablog.com/
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LED関西ファイナリスト 紹介リンク
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この記事を書いた人:株式会社Joe’sクラウドコンピューティング 経営支援事業スタッフ 向井布弥
↑Busico.梅田オフィスで開催していただいたワインセミナー イタリア編
↑Busico.梅田オフィスで開催していただいたワインセミナー フランス編